旬・特徴
夏が旬。日本に渡米したのは、18世紀。当時は観賞用とされて、「唐柿」と呼ばれていた。初めて食用とされたのは、明治24年。 加工用トマトが普及されてきたのは、明治36年頃から。加工第一号はトマトソース(現在のトマトピューレ)大正から昭和にかけて、洋食屋さんが大衆化し、チキンライス、オムライスなどのケチャップ味が定着し、生食のトマトも普及しはじめた。 近年は、トマトケチャップより、ペースト、トマトソースが人気。生食も、小粒のミニトマトが消費をあげている。
産地は、ペルー、エクアドル。メキシコではコロンブスが新大陸を発見する前から栽培されていた。
名前
日本では、別名「アカナス」「蕃茄(ばんか)」とも言われており、「蕃茄」は中国名。「洋茄子」と書くことも。 ヨーロッパでも様々な呼び名がある。フランスでは「愛のリンゴ」。ドイツ、イタリアでは「天国のリンゴ」の名で親しまれている。
栄養
- ヨーロッパでは、「トマトが赤くなると医者が青くなる」とか 「トマトのある家に胃病なし」と言われるほど、健康によい食品。
- 酸味が胃液の分泌を促し、タンパク質などの消化を助ける。
- ビタミンCが豊富。トマト1個で1日の所要量の40%を摂取できる。ビタミンCは、細胞と細胞をつなぐコラーゲンを作り、老朽化した 血管を丈夫に保つ。カリウムを含み、塩分の排出をするので、血圧の低下に役立つ。
- トマトの赤い色は「リコピン」と呼ばれる色素。最近、ガンや動脈硬化の予防に効果があるとわかり、話題になっています。
- その他、脂肪の代謝を円滑にするビタミンB6や、毛細血管を強化するルチンも含んでいます。
- トマトジュースは完熟トマトを加工するので、薬効タップリなのです。ただし、塩分が含まれている場合は、要注意!食塩無添加のものを選ぶようにしましょう!
種類(品種)
- [ 桃太郎 ]
- 甘みが強く酸味が少ない。果肉が緻密で、完熟してからの輸送にも耐え、品質も悪くならないよう改良されたもの。 一年中出回る。
- [ ファーストトマト ]
- 果頂部がツンと尖っている。ハウス栽培で冬から春に出回る。桃太郎よりあっさりし、甘みは少ない。
- [ フルーツトマト ]
- 桃太郎よりやや小形で糖度が2~3倍。野菜というより、名前の通り果物感覚で食べるトマト。
- [ ペティトマト ]
- 直径3~4cmミニトマトの原型。品種改良によってミニトマトに移行した。生食用というよりは飾り用としての需要が多い。
- [ プチトマト(ミニトマト)]
- 直径2cm前後のトマト。アメリカから導入。生食を中心に品種改良され甘みがあり、栄養が凝縮されている上、小粒で食べやすくお弁当の彩りとして人気がある。家庭菜園でも人気が高い。赤色だけでなく、オレンジ色や黄色の品種もある。
【チェリートマト】
- プチトマトの中で最もポピュラーなトマトでころんとした丸形、甘味と酸味のバランスもよいため、子供にも人気。付け合わせやお弁当にもよいですが、さっとソテーしたり、煮込みに使ってもおいしい。もともとは航空機の機内食用に一部地域で作っていましたが、今では各地で栽培されるようになった。
【黄ペアトマト(レモントマト)】
- ミニトマトの一種で黄色く細長い卵型。昭和40年ころから出始めた。おもに、料理店の添え物として使われることが多かったが、最近ではスーパーなどで手軽に手に入るようになった。赤い品種よりもカロテンを含んでいる。
選び方
全体に形よく、かたく締まりつやがあるもの、赤く丸みのあるものが良質。角張ったものは中が空洞のことがある。ヘタの部分が緑色で、生き生きしたもの。 ヘタがしおれていたり、ひび割れているものは 味が悪い。実は、トマトは、水に沈むと甘い。
皮のむき方
- [ 湯むき ]
- 頭部に包丁で十文字に切り込みをいれ、穴あき玉じゃくしにのせ熱湯に10~30秒つけ、皮がはがれてきたら引き上げ、すぐに冷水につけ急激に冷やす。
- [ 直火 ]
- フォークをヘタの脇にさし、火にかざし、皮がはじけたら冷水にとって皮をむく。
- [ 冷凍 ]
- 1回分ずつポリ袋に入れて冷凍。熱湯をかけ解凍しながら皮をむき、刻んでトマトソースなどにする。
- [ 電子レンジ ]
- トマトの頭に包丁で十字に浅い切り目を入れ、ラップをかけずに 中1個につき30秒ほど、電子レンジで加熱する。 加熱後、冷水にとると、皮がむける。
冷凍保存
湯むきしたトマトを刻み電子レンジで加熱後、冷凍用パックにいれて冷凍。
各国のトマト料理
- [ イタリアのトマトソース ]
- イタリア料理が何かと話題の昨今、トマトと言えば、イタリア料理!と連想する人は多いはず。イタリアでは、トマト、ニンニク、オリーブオイルが三種の神器といわれるほど。南イタリアは、ヨーロッパ最大のトマトの産地でもある。定番のトマトソースの作り方を紹介。
- トマトは湯むきして、種をとり、乱切り。オリーブオイルでニンニクを丸ごといため、油に香りが移ったらタマネギのみじん切りを入れ炒める。
- しんなりしてきたら、トマトを入れ、塩、こしょう、オレガノをふる。
- 弱火でアクを取りながら、2/3になるくらいまで煮詰め、最後に塩、こしょうで 味を整える。
- [ スペインのガスパチョ ]
- スペインの夏を代表する冷たいスープ「ガスパチョ」。胃袋を刺激して、食欲をそそる。
- 湯むきのトマト、皮をむいたキュウリ、ヘタをとったピーマン、タマネギ、ニンニク 生パン粉、オリーブオイル、水をミキサーにかけ、塩、こしょう、タバスコで 味を整える。
- 食べる時は、トマト、キュウリ、ピーマン、タマネギを小さい さいの目切りし、浮き実とする。
- [ 中国のトマトと卵のスープ ]
- 湯むきした完熟トマトをサッと炒め、スープを注ぎ、熱くしたものに溶き卵を加え、煮立てたもの。 トマトの酸味とふわふわ卵の相性がとってもよい。