特徴
竹類の地下の茎からでる芽をたけのこと呼ぶ。原産地は中国。もうそうちく、はちく、まだけの順に4~6月が旬。桜前線と同じように、旬の時期も南地方から北上する。時間がたつとアクが強くなるので、手早く出荷される。産地では、水煮加工して出荷することが多い。福岡が主産地。ほか、熊本、鹿児島、宮崎、静岡など。
品種
- [ 孟宗竹(もうそうちく)]
- 主産地は九州・四国から静岡・千葉・北陸。大きく肉厚。実は白く、柔らかい。えぐみは少なく、ほのかに甘い独特のうまみと歯ぎれがある。
- [ 淡竹(はちく)]
- 主産地は本州南部、九州。肉質が薄く、やや黄色みを帯びている。 味は苦みは少ないが淡白。
- [ 真竹(まだけ)]
- 主産地は関西、特に京都に多い。肉質はやや硬く、筋ばった感じ。苦みがあり、あくも強い。
- [ 根曲がり竹(ねまがりたけ)]
- 東北地方の山菜として出される細いもので、ほとんど水煮缶に加工される。別名「姫竹(ひめたけ)」。
栄養
- 栄養成分は、たん白質と炭水化物は多いが、ビタミン・無機質は少ない。
- 各種成分は、うまみのチロシン、アスパラギン、ベタイン等の窒素化合物。歯ごたえは、セルロース等の食物繊維。
- 食物繊維が豊富で、ごぼう、小松菜、大根に次ぐ量。便秘を改善するだけでなく、大腸がんの予防やコレステロールの吸収を抑える効果もある。
- カリウムも多く含まれているので、尿と一緒に塩分を排出し、高血圧の予防に効果がある。
- ビタミンB2やカルシウム、亜鉛なども含む。
選び方
新鮮なたけのこの選び方は、形はずんぐりしており、皮につやがあって、うぶ毛のそろったものがよい。上部まで土がついているものは、土中にあったもので、柔らかく新鮮。大きさのわりに軽い物は、水分が少なくなって鮮度が落ちている。
保存
- 「朝掘り」といわれるように、朝掘って、その日のうちに食べるのが一番おいしい。
- 保存する場合は、ゆでて冷蔵庫で保存。1週間~10日。
調理
- たけのこの部位別用途は、根元は薄切り、又はおろして揚げる。中央部は、煮物、炒め物、揚げ物、上部は、椀種、サラダ、あえ物、ご飯に。先端(絹皮)は椀種、酢の物、あえ物に。
- 代表料理は、和風なら煮物、あえ物、酢の物、たけのこご飯。中華では、炒め物、うま煮、スープに。
- たけのこはあく抜きをしてから食べますが、掘りたてはあくが少ないので生でも食べられる。
たけのこのあく抜き
- 皮付きのまま頭をそぎ、皮の部分を半分に1本の切れ目を入れる。
- 米のとぎ汁10カップに、赤唐辛子1~2本を入れた湯の中で1時間ほどゆでる。
- 竹ぐしが、すーと通るようになったら火を止め、そのままさます。
- さめたらよく水洗いし、皮をむき出来上がり。
☆たけのこは水につけて保存し、水は朝晩かえる。
名前について
たけのこの日本名の名称は、竹の子、筍とも書く。「竹の子」の名前の由来は、竹の地下茎から出てくる若芽、竹の子供という意味から名付けられた。「筍」の名前の由来は、伸びが早く、地上に芽が出て一旬(10日)で竹になることから付けられた。
中国名は「竹筍」。名前にまつわる話として、筍の一字でも通用するが、その字の意味は「筍=竹旬」。竹の旬日(10日間)以内は「筍」で、それ以上日を経たものは竹となる。英名は「bamboo shoot」
タケノコの皮
竹になるとともに、皮はめくれおちていく。その皮は、お弁当に欠かせない「おにぎり」を包むものとしてよく利用されていた。また、蒸し物をする時にもよく利用される。中華料理の「ちまき」がそうですよね。
ラーメンに欠かせない「メンマ」
メンマ(シナチク)は、中国産の麻竹(まちく)を蒸して、塩漬け、乳酸発酵後、天日乾燥させたものを調味したもの。
竹取物語(かぐや姫)
成長力の強い竹は、霊力をもつものとして日本の中世以降文学にも登場する。その代表的なものが「竹取物語(かぐや姫)」である。