特徴
- マメ科の一年草または越年草。古くから世界各地で栽培される。
- 高さ約60cm。さやいんげん、えんどう豆の近縁。
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- 豆果は長さ約10cmの狭長楕円形で、種子を2~4個含む。
- 種子は塩ゆでにして食用とするほか、甘納豆・煮豆・餡(あん)などにする。豆果が空に向かってつくのでこの名があるという。ノラマメ。旬は4~6月。
産地
原産地は西アジア、アフリカといわれているが、エジプト説、ペルシャ説、カスピ海南部説などがあり、バビロフは中央アジアか、地中海地域を原産地としている。古代にヨーロッパから北アフリカに伝わり、エジプトでは墓の棺の中から見出されていて、エジプトでは4000年前から栽培されたとみられている。日本へは、明治初期に欧州系のものが入ってきた。生育適温は、15~20℃と適用温度も狭く、乾燥や厳しい寒さにも 弱い。日本の主産地は愛知、香川、鹿児島、千葉、宮城など。西南暖地から北へ移動し、7月の宮城の出荷が最終となる。
品種
収穫期による品種の分類は、完熟したものを採る種実用種(乾燥豆用)、若いうちに採る青果用種と早生(わせ)種、晩生(ばんせい)種などがある。早生種の「房州早生」、長サヤ種の「金比羅(こんぴら)」「さみどり」「うまみ一寸」、大粒種の「於多福(おたふく)」「一寸」など。
栄養
- 主成分は、でん粉とたんぱく質。昔から体力を養う、気力を充実させる野菜のひとつとして用いられてきたといえる。
- 糖質が多いので、ビールのつまみなどにはうってつけ。ビタミンB1、B2、C、鉄分を多く含む。
- 動脈硬化、高血圧、便秘に効果がある。
選び方
- 豆類は、新鮮なものほどおいしい。特にそら豆は「おいしいのは3日間だけ」といわれるほど、その鮮度においしさが左右される。薬用として使うときにも 鮮度が大切。サヤから出すと、すぐかたくなってしまうので、なるべくサヤ付きを購入する。
- サヤの色が美しく、背筋の部分が変色していないもの、シワがなく、外見でマメの形がきれいにそろっているものが良品。
- ひとつのサヤに豆が均等に3つ入っているものが良品。サヤの緑色が濃く、うぶ毛がうっすらついているものがよい。
調理・保存法
- 保存期間が長くなると味が落ちる。そら豆は収穫後、時間がたつにつれて、栄養も味も落ちるので、買ってきたらできるだけすぐにゆでること。特にサヤからでているものは、早く加熱したほうがよい。
- ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存し、3日くらいで使いきる。かためにゆでて冷凍しておくと、そら豆のない時期にも楽しめます。
- ゆでるときのコツは、ゆでる直前にサヤから出し、豆の爪の部分である黒い筋を包丁で切れ目を入れる。切れ目を入れることにより、早く、やわらかくゆで上がり、皮もむきやすい。たっぷりのお湯に塩を入れ、フタをせずに強火でゆでる。時間は、6~7分が目安。ゆでたらザルにあげ、薄塩をふる。水にさらすことは、絶対に避けること!
- 完熟した乾燥豆を煮豆にするときは、皮がかたいので、重曹を入れた水に一晩浸し、水を変えずに火にかけて弱火で煮る。
名前の由来
- 春を代表するそら豆は、サヤが天に向けて実るので「空豆」、 蚕(かいこ)が作るまゆの形に似ていることから「蚕豆」とも書く。
- 花が南に向かって咲くので「南豆」とも言われる。地方名も様々で、夏豆、四月豆、五月豆、大和豆、冬豆、雪割豆、雁豆、唐豆、胡豆などがある。
豆板醤(とうばんじゃん)
中華料理でよく使われる「豆板醤(とうばんじゃん)」は、そら豆を発酵させて作った味噌に香料と唐辛子を加えた辛味味噌。麻婆豆腐やエビチリなどに欠かせない食材。