特徴
夏が旬。にらは東南アジア原産でねぎと同じユリ科の多年草です。葉は細長く平べったい形でやや肉厚です。長さは20~30cmで直立し、特有の香りがあります。にらは丈夫で作りやすく、刈り取った株から再び新芽が伸びて、一株で4~5回は収穫できる強い生命力を持っています。
「古事記」に記載があるほど歴史も古く栄養価も高いことから「起陽草」と別名がある。
種類
普通ニラといえば、葉ニラを指すが、色、食用する部分によって「葉ニラ」「黄ニラ」「花ニラ」に区別される。葉ニラの品種で全国的に多いのはグリーンベルト。他に大葉のタイリョウもある。
[ 黄ニラ ] - 「黄ニラ」という種類があるというわけではなく「葉ニラ」の軟白種。アスパラガスに、グリーンアスパラとホワイトアスパラがあるのと同じように、ニラに土やワラで日光があたらないように覆いをし育てると、葉が黄色く育つ。繊維が発達しないので、やわらかく、においも少ないニラとなる。葉が緑化していないものがよい。
[ 花ニラ ] - 茎がのびつぼみがついたもの。主な生産地は、千葉と高知。柔らかく腐りやすいので、晴天の日に収穫し、即時出荷される。葉色が鮮やかな濃緑色でツヤがあり葉先までしっかりした新鮮なものを選ぶ。花茎やつぼみがじゅうぶんに ふとったものがよい。
栄養・効能
- にらは整腸作用、疲労回復に特効のスタミナ野菜です。
- にらは独特の刺激臭があります。これはねぎ類特有の硫化アリルによるもので、殺菌作用とともに消化酵素の分泌を促す働きがあります。また、ビタミンB1の吸収を高めたり肉や野菜の生臭みをやわらげる働きがあります。
- にらはにんにくや玉ねぎにはないカロテン、ビタミンEが豊富に含まれています。カロテンとビタミンEは油との相性がよいので、レバーなどの炒め物に向いており、中華野菜には欠かせないスタミナ野菜です。炒め物に大いに利用しましょう。一束食べると、1日に必要なベータ・カロテンがとれます。
- 薬効として、風邪の予防、冷え性の緩和、目の疲れの緩和、健胃腸、整腸作用などがあります。
- にらは女性の悩みの生理不順や、冷え性にも効果があるといわれています。古い血液を除き、血液の循環をよくする働きがあり、生理不順、鼻血、吐血、血尿などに効くといわれています。
- ビタミンB1の吸収をよくするアリシンという成分も含まれています。このアリシンは、にんにくに最も多く含まれていますが、食べる量を考えると、にらの方が上といえます。アリシンは、強い抗菌性、エネルギー代謝を高めて、内臓を温め、各機能を活発にする働きがある。スタミナをつけたい時に効果的な食材である。ビタミンB1とタンパク質を豊富に含む、豚肉、レバー、うなぎの蒲焼などの料理の副菜として組むと夏バテ防止に威力を発揮する。
- 黄ニラの栄養価は、葉ニラと比較すると若干おとるが、ビタミンB1は それほど変わらない。葉ニラより、においが強くないのでたくさん食べられる。花ニラは、ビタミンCやカルシウムの含有量は葉ニラより多い。
保存
傷みやすいので、新鮮なうちに使い切るのが一番!保存する場合は、洗ったものをペーパータオルに包むか、紙に包んで冷暗所に保存する。または、ポリ袋に入れて野菜室に冷蔵。葉が折れてしまうと、ビタミンCなどの栄養素も損失してしまうので、取り扱いは丁寧に!
調理
- ニラは、下ごしらえ不要なそのまま使えて、料理も簡単、時間もかからない食材である。加熱すると匂いが和らぐ。ゆでる場合は、短時間でサッと 熱湯にとおして冷水に。
- ニラの香り、甘み、歯ざわり、栄養を生かすには、油を使った料理がベスト!炒める場合も火を止める寸前に入れ、サッと火を通す程度がよい。あまり火を通すと、グッタリして、色も風味も落ちてしまう。
- 疲れた時や風邪気味の時は、ニラ粥やニラ雑炊がよい。ニラ雑炊は、下痢の民間療法としても古くから用いられている。
- 黄ニラは、おひたしにしてもやわらかでおいしい。スープにすると、彩りとしても綺麗。