特徴
- アブラナ科の1、2年生草本、中国から伝来し、関東特に東京小松川地方でカブから改良された漬菜の一種で、耐寒性が強く、寒中でもよく生育を続けるので冬菜ともいいます。「つまみな」「貝割れ菜」とは双葉になった若草をいい、間引いたもの。お浸しや汁の実などに入れて食べます。
- 晩秋から3月頃まで栽培される。ほうれん草とともに冬の緑色野菜として重要な役割をはたしている。
旬・産地
- 11月~3月が旬。
- 現在では、ハウス栽培などで1年中栽培されているが、晩夏から初秋に種まきをして、秋から冬にかけて収穫する。東京、神奈川、埼玉、千葉の4都県で全国の収穫量の7割以上を占めている。
- 12月に入り、軽い霜にあたると、葉肉が厚くなり、あくが抜けてやわらかくなり、 おいしさを増す。みずみずしく葉がきれいな緑色をしていて、小さいものほど、味がよい。
- 地方によっては、「正月菜」「もち菜」と呼ばれ、正月の雑煮に欠かせない食材。
- 地方品種として、長野「卯月小松菜(うづきこまつな)」「新潟小松菜(にいがたこまつな)」、福島「信夫菜(しのぶな)」、新潟「大崎菜(おおさきな)」、兵庫・大阪「黒菜(くろな)」、北海道「札幌菜(さっぽろな)」「熊本菜(くまもとな)」などがある。漬け菜の一種として分類されている。
栄養
- 主な成分は、カロテン、カルシウム、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンB1、リン、鉄分、食物繊維など。
- 貧血、虚弱体質、風邪、肌荒れ、骨粗しょう症、動脈硬化、便秘、がんなどの効能があるといわれている。
- 小松菜は緑黄色野菜の代表で、カルシウムが非常に多く、ほうれん草の5倍も含んでいる。このカルシウムは、小松菜100gで1日の必要量の1/2近く取れる。カルシウムは、骨や歯を育て、ストレスを和らげるなどの働きがある。また小松菜は、ベータカロテン(体内でビタミンA効力)は、ほぼ1日の所要量を含み、ビタミンCは75%はとれるという含有量。ベータカロテンは、皮膚や粘膜を丈夫にし、免疫機能を維持し粘膜のがんを抑制する働きがあるといわれ、ビタミンEと組み合わせれば、効果も増すようである。
- かぜ症候群やインフルエンザなどにも有効であるビタミンCを多量に含んでいる。
調理時のコツ
- 霜にあたるたびに、葉は厚くなり、アクが抜けて食べやすくなる。アクが少ないので、ゆでずに汁に直接入れたり、炒めてもよい。ビタミンCは水溶性なので汁ごと食べる方がよい。
- 小松菜は、あまり日持ちが良くないので、手に入れたらすぐに料理をするか、ゆでてラップに包んでおけば1日くらいは冷蔵できる。
- 冬場の小松菜は、太めで甘味があり柔らかい。夏場の小松菜は、細めで甘味も少なく、すじばっていて、冷蔵していても緑色が変化し、すぐに黄色化する。
- ビタミンAを効率よくとるために、油炒めをするとよい。油を加えると、カロテンの吸収率が8倍に増す。他に、油揚げや厚揚げと煮びたしにしてもおいしい!
- ビタミンB、Cは水溶性なので、水の中につけたままにしておくと、どんどん溶け出してしまうので、洗う時は、手早く、調理の直前にして、水切りも完全に!
小松菜の名前の由来
東京の小松川地区の原産地であることから、 江戸時代(徳川時代初期)に将軍「綱吉」が命名したといわれている。小松菜と命名される前は、冬菜、雪菜、うぐいす菜、葛西菜などと呼ばれていた。