原産・歴史
高級フルーツの代名詞とも言えるメロン。原産はアフリカとするものと中近東とするものの2つの説がある。日本では、メロンの仲間であるマクワウリが2000年以上も栽培の歴史があるが、洋種のメロンは明治初期に導入され、後期にはヨーロッパから入ってきた温室メロンが普及している。
栄養・効能
- メロンは体内のナトリウムを排出する効果のあるカリウムが豊富に含まれ、肝臓病や高血圧の予防に効果がある。
- また、果肉には食物繊維であるペクチンが多く、腸内の活性化に役立つ。
- 主成分は、糖質の果糖、ブドウ糖、ショ糖。吸収が早いので、朝食に食べると即効性の活力源になる。また、喉の渇きをとめるので、食欲を増進させ、夏バテによい。
- 温室メロンと露地メロンの成分の違いは、ベータカロテンとビタミンCの含有量。含有量が多いのは、露地メロンである。が、香りは温室メロンの方がよい。
選び方
- 形が整っていて表面に張りのあるもの、色が全体に均一なものがよい。
- ネット(網目)のあるものは、模様が細かくきれいに揃っているものがよい。
保存
メロンは底の部分が柔らかくなり、独特の香りがするまでは常温で保存し、食べる数時間前に冷蔵庫で冷やす。半分に割ったメロンを保存する場合は、メロンの強い香りで他の食品に影響を与えないようにするため、切り口をラップで包む。切り口を上に向け、フリーザーパックに入れて保存する。
種類
メロンは、カンタループ系、冬メロン系、網メロン系の三系統に大別。露地栽培、ハウスメロン、温室メロンと栽培法で区別され、ネットの有無でも区別される。
種類(品種)
[ プリンスメロン ] - 現天皇陛下ご成婚の昭和34年に育成が始められ、そのブームにあやかって名付けられたという。西洋種のメロンとまくわうりの交配種。皮の表面に網目がなくツルツルしていて、味も香りも優秀。手ごろな価格で人気。
[ 夕張メロン ] - 北海道夕張市で採れる高級メロン。皮の表面はきれいな網目模様で、中身はきれいなオレンジ色をしており、みずみずしく甘い。
[ アンデス ] - 皮の表面は細かい網目が特徴で、中身はグリーン。マスクメロンに似た外観と味を持ちながら、比較的低価格なため人気が高い。名前のアンデスは南米のアンデス山脈には関係なく「安心ですメロン」が短くなってアンデスとなったという。主産地は茨城県。
[ アールスフェボリット ] - イギリス原産の品種。ガラス張りの温室で1株に1果だけを残し、大切に作られるメロンの王様。ムスク(じゃ香)のように香り高いところから、マスクメロンとも呼ばれている。
[ ハネデュー ] - はちみつがしたたるような、なめらかで甘味の濃い風味から、この名に。ネットなしのメロンの中では王様格で、アメリカやメキシコからの輸入品が多く出回っている。
[ ホームランスター ] - 円形で中くらいの大きさ。白くてネットのない果皮、果肉の色も白。淡白で上品な甘さと柔らかい肉質。他のメロンより、香りは強くない。
[ クインシー ] - ネットがあり、果肉の色はオレンジ。甘味も果汁も豊かで、品種改良によって日持ちもよくなり、最近の急成長株。主な産地は熊本県、茨城県、山形県。
[ ハミウリ ] - 中国ウイグル自治区特産で、1988年から輸入されるようになりました。だ円形で果肉はオレンジ色。すいかのようにシャリシャリとした歯触りで、甘くてみずみずしい。
その他、アイボリー、アムス、エリザベス、キンショウ、コサック、シラユキなどがある。
メロンの網目
メロンは生育途中で表皮の生長が止まって硬くなるが、内部は生長を続けていて大きくなろうとするので、ひび割れが入ってくる。表皮はその割れ目を塞ごうとかさぶたのようなものを自然と作るので、あのようなきれいな網目模様ができる。
マスクメロンは品種名ではない
メロンの代表的な名前となっているマスクメロン。実はこの呼び方は品種名ではない。麝香(じゃこう)を意味するフランス語の「MUSK」からきているもので、この香りを持つといわれる「アールスフェボリット」などをマスクメロンと呼んでいる。
メロンの食べごろ
メロンの底の部分が少し柔らかくなり、ほのかに甘い香りがする頃が食べごろ。この時期を逃すと発酵が進み、果肉が崩れて味も落ちてくる。
- [ 音で判断 ]
- メロンをポンポンと爪ではじく。低く濁った音になると食べごろ。高く澄んだ音ならまだ未熟。
- [ 触って判断 ]
- メロンの底の部分を軽く押してみて、柔らかければ食べごろ。ただし、マスクメロンは、できるだけ押さない方がいい。
- [ 香りで判断 ]
- 香りを嗅いでみて、いい香りがしたら食べごろ。
- [ 見た目で判断 ]
- 上から見て、つるから切り離した部分が乾燥していると食べごろ。青くみずみずしいと未熟。
メロンパン
メロンパンにはメロンが入ってない・・・とはいえ、菓子パンの中でも人気のメロンパンは、大正時代には存在していたという。なぜメロンパンと呼ぶようになったかについては諸説があります。
- パン生地の上にかける「メレンゲ」がなまった。
- 高級果実として人気の高かったメロンにあやかって、表皮にひび割れのあるパンを作った。
- ひび割れた模様がメロンに似ていたことから人々が呼ぶようになった。
・・・など。しかし、メロンパンを最初に考案したパン屋さんがどこ(だれ)なのか分からないため、今となっては真実はナゾです。
メロンの加工品
メロンのほとんどが、生食用。ジュースやシャーベットなどの加工品もある。そして、メロンの漬物もある。メロンがまだ小さいうちに(3~4cm)摘果したものを「小メロン」といい、やわらかいが歯ごたえがよく、ぬか漬け、かす漬けなどに加工される。