産地
- 原産はインド・ヒマラヤ。12世紀頃にヨーロッパに渡り地中海で栽培されていた。大航海時代に船乗りの重要なビタミンCの補給源として持ち運ばれ、世界各地に広まった。
- 寒さに弱い果樹なので、夏冬の温暖差が小さく、降雨量の少ない地方が適している。
- 日本には明治初期にもたらされたが、栽培地の気候を選ぶため現在もその大半を輸入に頼っている。品種改良もされており、四国や静岡で生産されている。
- 熟すまで木におくと、酸味と香りが減少するので、一定の大きさなると、未熟のままで収穫して、収穫後、黄色く色づくと、市場に出回る。
栄養
- レモンといえば、ビタミンCの代名詞。風邪の予防や肌を美しくする効果がある。
- レモン1個全体では、約90mgのビタミンCが含まれるが、皮の部分にその半分が含まれている。
- 「レモン◯個分のビタミンC」などと、よく比較の基準として使われるが、実際に対象としているのはレモン1個分を絞った果汁部分に含まれるビタミンCで、20mgが基準といわれている。
- 独特の酸っぱさはクエン酸によるもので、食欲増進、疲労回復やストレス解消に効果あり。
- レモンとはちみつは相性がいいとよくいわれるが、これは酸っぱさとそれを和らげる甘さの味覚的なものだけではなく、レモンのクエン酸による疲労回復効果とはちみつの糖分によるエネルギー補給効果の栄養面からもいえることです。
- 漂白作用があるので、化粧品にも利用されている。
選び方
- 皮がきめ細かく艶のあるものが皮が薄く、果汁も多い。形は丸く、重量感のあるものが良品。
- 国産ものは緑色のまま出荷されるが、2週間程でレモンが自ら発するエチレンガスによって黄色くなる。その際、ヘタがとれるので、ヘタが緑色でしっかりとついているものが新鮮なもの。大量に皮を使う時は、防腐剤処理をしていない国産のレモンを。
保存方法
- 冷蔵庫内は乾燥しやすいので、ポリ袋に入れて保存する。
- 半切りや輪切りにしたものは、切り口をしっかりラップで包み、その部分を上にしてポリ袋に入れて保存する。
- 香りが強いので、フリージングパックに入れ、しっかりジップしておく。
調理上の効果
洋食屋さんに「レモンがないと洋食が作れない!」と言わせる程、料理の隠し味として使われています。
- 魚や肉の臭みを消す。
- クエン酸の効果で腐敗を抑え、材料を長もちさせる。
- 味をひきたたせ、辛みをまろやかにする。
- 野菜などの変色を防ぐ。
- ビタミンCの酸化、損失を防ぐ。
- 刻んだ皮を袋に入れて「入浴剤」にすると、冷え症の改善や美容に効果があります。利用する場合は、表面のワックスなどを落としてから利用すること。
調理上のコツ
- 絞る時は手で押さえて軽く転がしてから絞ると、果汁がたっぷりとれる。
- 皮をおろす時は苦味のある皮の内側の白い部分を避け、黄色い表皮だけにする。
- クシ型切りは、両端を切り落とすと見た目がきれい。
レモンピール
レモンの皮を砂糖で煮たもので、甘味の中に苦味があり、レモンのよい香りがする。細かく刻んで、クッキーやフルーツケーキに入れたりなど飾りに使われます。家庭で作る時は皮にワックスがけしていないレモンを使い、よく洗ってから1度湯でこぼし、砂糖で煮詰め、乾燥させる。