産地
中国原産。日本にも、大分県、山口県、福井県などに原産がある。日本の産地は、千葉、長崎、愛媛、熊本、兵庫、鹿児島など。10月下旬から1月にかけて花が咲き、果物の中では珍しく冬に実がなり、熟成する。
種類
果肉が厚く、甘味が強く、50gほどの実になるのが「茂木びわ」
茂木びわより大きく、70gほどの大きさになるのが「田中びわ」
この2品種が、生産量の80%を占めている。この他、高知県の「楠びわ」や静岡県の「土肥びわ」などの品種がある。
選び方・保存
- 左右対称にふくらみ、皮にツヤがあり、淡いオレンジ色で、うぶ毛に覆われているものがよい。
- 低温に弱い果物なので常温で保存し、食べる2時間ほど前に冷蔵庫で冷やすとおいしく食べられる。
扱い方
- 果実は傷つきやすいので、丁寧に取り扱う。皮は、ヘソ部分から、ヘタにむかってむくとむきやすい。
- 果肉には、酸化酵素とタンニン質を含むので、皮をむいたり、切り口が長時間空気にふれると、褐色に変化してしまう。食べる直前に皮をむくのが一番よいが、レモン汁をかけておくと防ぐことができる。
栄養
- 主成分は、ブドウ糖や果糖。
- トマトの2倍弱のベータカロテンを含む。ベータカロテンは粘膜や皮膚の健康を守り、風邪による咳を鎮め、気管を潤し、肌荒れ、ガンの予防に効果があるといわれている。
- ワインなどに含まれるポリフェノールを含んでおり、体に有害な活性酸素の働きを抑制し、老化、ガン、慢性疾患を防ぐ。
- びわの葉療法といい、葉も古くから民間療法に用いられている。びわの葉には、アミグダリンという物質が含まれており、これが薬効成分となっています。アミグダリンはビタミンB17になり、ガンに画期的な効果があると話題になっている。
- 腹痛、リウマチ、神経痛、腰痛、内臓の痛みがあるときは、びわの生葉にゆでたこんにゃくをタオルにくるんで、患部にあてると痛みがとれる。火傷にも、生葉を患部にあて、乾かないように油紙などをはっておくと痛みがとれる。
- 葉の煎じ汁もいろいろと効果がある。お風呂に入れると皮膚病が治り、肌もなめらかになる。また、疲労回復の効果もある。化粧水として利用しても、肌のキメが細かになる。お茶がわりに飲むと、喘息、慢性気管支炎などに効果あり。漢方では清涼健胃薬といわれ、暑気あたりの防止によいとされている。
- そして、種にもアミグダリンを含んでいるので、焼酎などにつけておくことで、その成分を抽出できる。実、葉、種とすべてが薬効成分となる優れた果物です。
- 奈良時代、光明皇后がつくられた「施薬院」は、貧しい人や病気の人々を救済する施設。ここでは、びわの葉療法が行われていた。 幕末の頃には町の薬店が、道行く人々にびわ薬湯を飲ませていたといわれている。
楽器の琵琶
東洋の弦楽器の一つ。びわの葉や果形が似ているので、つけられたらしい。