旬
天然物は春先で、このころは生で出回っている。海草のなかでは一番身近でいろいろな形で市販されており、1年中出回っている。
特徴
- 葉の部分、茎の部分、根の部分があり、葉の部分は羽状に分かれている。成長すると、1~2mになる。北海道、東北は長く、関東以西は短い。
- 海の中では、実は、褐色。湯に通すと緑色になる。市販の生わかめも、湯に通してある。
- わかめは古来より縁起物としてお供えものに使われていた。
- 地上の野菜と違い、肥料などを一切使わないで育てられるため、まさに「海の有機野菜」です。
- 市場に出ているものはほとんどが養殖。しかし、種付けの後は海で育てられるので養殖といえども、天然のものとほとんど同じ環境で育つ。
- 万葉集にも登場し、古くから食用とされてきた。万葉集には、「めかりふね」という言葉が使われ、わかめとりの船のこと。
栄養・効能
- ヨードとカルシウムが豊富。その他、利尿作用のあるカリウム、皮膚と粘液を正常に保つ働きをするカロテン、骨にカルシウムがつくのを助けるビタミンKも豊富。
- ヨ-ドは、からだの代謝機能を活発にする甲状腺ホルモンの重要な成分になる。
- わかめのヌルヌル成分は、アルギン酸で余分な塩分を排出する効果がある。
- 血圧上昇を抑える成分である、フコステロールやペプチドも含まれる。高血圧の予防に効果的。
- 食物繊維、ビタミン、ミネラル、カロテン、鉄分をバランスよく含む。
- 古くから、若芽・若布・若女と書くこともあり、若返りの薬としてももてはやされ、現在もその栄養価から「海の有機野菜」といわれる。
- また、味噌と組み合わせることで抵抗力がつき、たばこを吸う人にはよいといわれる。
- 糖質が多いが、消化されないためカロリーにはならない。
- カリウムの働きにより、少し塩分が気になるお味噌汁には、わかめたっぷりの具が効果的!
選び方・保存
- 生わかめは緑色が濃いもの。
- 塩蔵品は、すじっぽくなく、黒っぽい緑色のものを選ぶ。
- 切り方は、スジをとり、適当な長さに切ってから、根元からそぎ取る。
- 塩蔵わかめは、必ず冷蔵庫で保存。乾燥させないよう封をキッチリ閉める。
- 乾燥わかめは、大きさが均一でツヤのあるものがよい。
- 乾燥わかめは湿気させないこと。封をあけたら、乾燥剤などを入れ 早めに使い切る。
市販されているわかめの種類
- [ 塩蔵(えんぞう)わかめ ]
- もっとも多く出回る。熱湯につけたあと、冷水で冷やし、脱水した塩蔵(塩漬け)品。
- [ 生わかめ ]
- 熱湯につけ、緑色に変色させたもの。採取したままものは、あまり出回らない。
- [ カットわかめ ]
- 湯通しし、塩蔵し、冷凍保存したものを解凍して洗い、脱水、乾燥させ、食べやすい大きさにカットしたもので、水に浸すと、カサが増える。インスタント食品にも利用される。
- [ 灰わかめ ]
- 木灰をまぶして乾燥したもの。色持ちがよい。
- [ 板わかめ ]
- 湯通ししたわかめを薄い板状にし、乾燥させたもの。山陰、九州の特産品。