特徴
- ハマグリは、マルスダレガイ科の二枚貝で、しなはまぐり、ちょうせんはまぐり等の種類があり、形が栗に似ているため「浜栗(ハマグリ)」と呼ばれるようになった。本当の漢字は「蛤」と書く。
- 昔から日本人は天然物を食べているが、戦後からは養殖も行われており、近年では国産のものは少なくなり、ほとんどが韓国から輸入される「しなはまぐり」。
- 国産のはまぐりでも、内湾ものと外洋ものとでは、殻の模様が違う。内湾ものは、貝全体にふくらみがあり、模様がハッキリしていて、外洋ものは、全体に白っぽく、模様があまりない。
分布地
- ハマグリは淡水の流入する日本各地の河口近くの砂地に住み、内湾性で北海道南部から九州の内湾に分布している。
- 朝鮮はまぐりは大型で肉が少し硬く房総以南の外湾にすむ外洋性で、中国、朝鮮半島にも分布している。
栄養
- ミネラル、特にカルシウム、マグネシウム、亜鉛等が多く含まれている。
- タウリンは二枚貝の中では一番多く、アサリの約2倍。血中やコレステロールを下げる働きがある。
- カルシウムは、同量の牛乳の1.5倍。その他にも粘膜を保護するビタミンB2、貧血予防のビタミンB12、味覚障害を予防する亜鉛も含まれている。
- はまぐりの独特のうまみ成分や甘みは、グリシンやアミノ酸である、アラニン、グルタミン酸などを含んでいるから。
- タウリンは水に溶けやすく、料理したときにでる水分にも含まれるので汁も食べるとよい。疲労回復に効く。
選び方
- 殻の色は、つやがあるものを選ぶ。
- 表面はなめらかで、殻をかたく閉じたもの。
- 貝と貝をぶつけると、済んだ音がするもの。
- むき身には貝柱がついているもの。
- 身に透明感があるもの。
はまぐりの貝殻
- 二枚貝のなかでも、蛤(はまぐり)の貝殻は模様や大きさ形がすべて微妙に異なり、同じ貝殻どうしでないとピッタリと合わない。そんな理由から、夫婦愛のシンボルとされ、結婚式の引き出物に使われたり、雛祭りの料理に使われます。
- はまぐりの貝殻は、膏薬(こうやく)や丸薬をいれる容器として利用されていて、結構、高価なものであった。
はまぐりを使った遊び
平安時代の昔には蛤(はまぐり)の殻を使って「貝合わせ」という遊びをしていた。同じ貝でしか、ピッタリ重ならないという特徴を生かした遊びである。
室町時代には、嫁入り道具のひとつとして、「貝合わせ」のはまぐりの殻を入れた「貝桶」を持参する風習となっていった。お婿さんの方に、先に届けた「貝桶」と、お嫁さんがお輿(こし)入れの時に持参した「貝桶」の中には、それぞれ360個の殻が入っていて、1年を通じて、夫婦和合の願いがこめられていた。
三重県の桑名は、はまぐりの名産地!
「その手は桑名の焼きはまぐり」という言葉があるほど、三重県の桑名は、はまぐりの名産地。また「東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)」の中でも、松かさの火で焼いた香ばしい「桑名の焼きはまぐり」の宣伝の様子が書かれている。三重県の民謡でも、「桑名の殿さん時雨(しぐれ)で茶々漬・・・」 とうたわれている。
☆時雨(しぐれ)は、佃煮の一種ではまぐりのむき身を甘辛く煮たもの。