

原産地は中国中南部、日本では10世紀に朝廷の内膳所で栽培されていたとの記録がある。初めは薬用とされ、葉は、気を通す芳香健胃薬として食欲増進、毒消しに、また風邪薬として他の生薬と配合して使われるときには発汗作用に、種子は喘息など咳の多い症状に使われます。戦国時代の朝鮮征伐の時、加藤清正は、部下の士気の低下をこの紫蘇の入った漢方薬「香蘇散」でなおしたといいます。このような使い方は「気剤」といい、現代的な抗うつ剤のない昔は芳香のある生薬で、ウツウツとした気を紛らわせていた。
バジル、ミント、ローズマリー、セージ、マジョラム、オレガノ、タイム、レモンバームなどと同じハーブで、古くから日本に自生しているので「和風ハーブ」との名もある。
カロチンはほうれん草の約2.5倍、ビタミンB1・鉄分はニンジンの約2倍、カルシウムはほうれん草の約4倍含まれている。赤いアントシアン系色素(シソニン)の有る無しによって、葉が緑色をした「青じそ」と、紫色をした「赤じそ」に分けられる。
葉が緑色をした「青じそ」=別名:大葉(おおば)
葉が紫色をした「赤じそ」
赤しその葉を乾燥させて粉末にしたふりかけ「ゆかり」。ご飯に振りかけて食べると食欲増進につながり、血行が良くなるうえ、食中毒の時期、お弁当のご飯にふりかけると安心ですね。
どうして「ゆかり」と呼ぶのか・・・ふりかけの色「紫(むらさき)」は、「ゆかり」とも読むのです。一度、ゆかりを漢字変換してみてね。
"紫蘇ひとり梅にも通ふ匂かな"(鷺水)
独特の香りと味の成分は「ペリルアルデヒド(シソアルデヒド)」「ルテオリン」
「ペリルアルデヒド(シソアルデヒド)」は、強い殺菌力と食欲増進作用があるので、食中毒の予防にもつながり、刺身などの薬味に欠かせない。
「ルテオリン」は、フラボノイドの一種で抗酸化力が最も強い部類。フラボノイドは、ポリフェノール化合物の中の一群の総称。植物の葉や根、茎、花、果実などあらゆる器官に存在。化学構造の違いにより、フラボン、フラボノール、イソフラボン、カテキン、アントシアニジンなどに分類される。シソの種子に豊富に含まれており、セロリやピーマン、春菊、カモミールなどにも含まれる。シソの種子に含まれているものは、特殊な形体をしていて、はじめから糖がついていない「アグリコン」の形で存在している。
普通、体に吸収される過程で配糖体の場合は腸管で糖が切れて「アグリコン」になってから吸収されます。シソの種子に含まれる「ルテオリン」は、もともと「アグリコン」なのでそのまま吸収される。肝臓で水溶性の形にしてしまうが、水溶性の形になってしまうと抗酸化力や生理活性が落ちてしまう。しかし、シソの種子に含まれている「ルテオリン」は、水溶性の形にならずに「アグリコン」のままで存在していて、生体内でより高い抗酸化力や生理活性を発揮すると考えられている。
現代社会は、ストレスや大気汚染、食生活の変化などによって体内で活性酸素(フリーラジカル)が、増加しやすくなり、心疾患など酸化が原因の疾病も増えていますが、ルテオリンは、これらの身体に悪影響を及ぼす活性酸素を強力に撃退する力を持っている。
また、花粉症やアトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギー性疾患に対してもよい影響を示しています。「ルテオリン」はアレルギーにいたる酵素作用を阻害する働きがあります。「フラボノイド」には、同様の阻害作用を示すものもありますが、一番強い効果を示すのは「ルテオリン」だというデーターも存在する。
ルテオリンなどのフラボノイド類は、毎日の食事で摂れる成分であり、健康の維持に重要な役割を持った栄養素です。毎日野菜などを食べるようにすると、常にある程度のフラボノイドを体内にとどめておくことが出来る。
旅の名医が、蟹を食べてひどい食中毒にかかった少年を見かけ、青じその葉を渡しました。少年はその晩、肌の色が紫色に変色して、死にかけました。ところが、名医が置いていった青じその葉を煎じて飲んだところ、命が蘇ったことから『紫蘇』と名づけられたのです。以来、魚や蟹の毒を消すものとして重用されるようになりました。

☆冷蔵庫で冷やし、氷を入れて飲むと、おいしさが増します。サイダー、焼酎で割ったり、凍らせてオン・ザ・ロックで。ゼリー粉を加えて、しそゼリーにするとデザートに。
砂糖・クエン酸の量はお好みで増減してください。
☆砂糖を大量に加えた濃縮タイプの場合は、適量の冷水で薄めて。砂糖が適量の場合は、そのまま冷やして飲む。氷を入れて飲むとさっぱりとしておいしい!
砂糖・クエン酸の量はお好みで増減してください。青じそジュースの方が香りがいい。
しょうゆなどお好みでかけてください。
☆梅でもおいしく!
豚肉、しその葉、梅肉(梅干しの種を取り、果肉をペースト状にしたものをほんの少量)の順に乗せ、くるくると固めに巻いたものに小麦粉、卵、白ゴマの順で衣をつけ、油で揚げる。なにもかけなくても充分梅の味でおいしい。
大根おろし+しょうゆ、白ゴマをかけて食べても、あっさりしておいしい。
☆寝る前に、さかずき1~2杯を水で割って飲む。貧血、精神不安、健胃、たんによい。
しそは、青じそでも赤じそでもどちらでもよい。青じその方が香りが高い。