特徴
- ラッカセイの莢(さや)。マメ科の一年草。南京豆ともよばれる。食用になる豆(種子)は、地中にあるサヤの中で形成される。豆は1つのサヤに1~5粒はいるが、2粒のものが多い。
- 花が受精したのち、ペグとよばれる長くなった花床が花茎の根元から下をむき、子房の先端を地中にうめ、そこでサヤが形成される。この性質から落花生(らっかせい)の名がついたとされています。
- ラッカセイを収穫したのち、茎や葉は家畜の飼料になる。昔から牛や豚の飼い葉や穀物飼料として利用されていた。
- 120~140日間の成長期には、日光、温暖な気温、ほどほどの降雨量を必要とする。水はけのよい砂状の土壌が最適で、黒土の場合は殻がよごれやすい。
産地
- 南アメリカで、おそらくブラジルの山地~ボリビア高地であるとされる。
- 古くから南北アメリカの先住民により栽培されてきた。
- アメリカではおもに食物として栽培されるが、ほかの国では食用油用に栽培される場合が多い。
- 輸入先は、主に、アメリカ、中国。
- 日本へは18世紀初期に中国からはいったが、江戸時代にはあまり普及せず、明治になってアメリカから導入されて、作物として栽培されるようになった。
- 日本では大粒種の栽培が多く、主産地は千葉県、茨城県、宮崎県などである。
種類
- 種子が大粒の品種と小粒の品種の両方が、ひろく栽培されている。
- 大粒種はバージニア型、小粒種はスパニッシュ型、バレンシア型、サウスイーストランナー型。バージニア型は味が良く、そのまま食べるのには一番。しかし世界的にみれば作っているのは一番少なく、中国、アメリカ、日本でしか作られていない。
- スパニッシュ型とバレンシア型は油を取るのが主な目的で、熱帯から亜熱帯で作られていて、一番生産量が多い。
- 種子が大粒の変種は、焼いたり砂糖につけて菓子に、小型の変種はピーナッツバターや油の原料に利用される。
栄養
- 栄養価が高く、エネルギー量も多い。
- 種子の40~50%が油、20~30%がタンパク質で、ビタミンBが非常に豊富である。
- 落花生からとれる油は高品質のサラダ油、調理油として普及しており、マーガリンにも使用される。
- タンパク質・脂肪・ビタミンなど栄養価の高い自然食であるとともに血液循環などの機能の活性化や、脳の興奮と抑制のバランスをコントロールする働きのある健康食品。
- 肌が荒れやすい・お酒をよく飲む・激しい労働をするという人は落花生に含まれるビタミンE郡(ナイアシン)というビタミンが効く。肝臓のアルコールの代謝を助けてくれる働きがあり、悪酔い防止にもなるので、おつまみには最適。
- ナイアシンは水溶性ビタミンといい、たくさん摂取しても、体に余分な量は排出されるので、心配はない。
- 脂溶性ビタミン(過剰に摂取し続けると体によくないビタミン)では、落花生(72g)にはビタミンEが含まれている。これは肩こり・冷え性・しもやけになりやすい人・女性の月経不順・老年期といった人の血液循環を促す効能がある。
- 丈夫な骨を作るマグネシウムやカルシウム、味覚形成に必要不可欠な亜鉛、心の健康に必要なビタミンB1、といったミネラルやビタミンが豊富。
- 渋皮にはポリフェノールの一種レスベラトロールが多く含まれている。ポリフェノールは赤ワインに多く含まれており、心臓病の予防になるとして有名になった物質。そのポリフェノールの中でも、レスベラトロールは心臓病の予防とともにガン予防に効果があるとされている。さらにレスベラトロールには強い抗酸化力があり、血液中のコレステロールを減らし、血液をさらさらにしてくれる。
見分け方
最近は外国の落花生が出回っているが、外国の落花生は国内産に比べると、味が落ちる。外国産と国内産の簡単な見分け方として、サヤが不揃いで、あまりきれいでない物、さやが小さくてしまっている感じのする物、さやを割って、薄皮(渋皮)をむき、その裏があざやかな黄色の物(ただ、最近はいろいろ品種が増えてきて、一概に黄色が国内産だとはいいきれない)、が国内産である。外国の落花生は見栄えをよくするために、洗剤や塩素で洗ったりしてあるため、見栄えはよいが、あまりおいしくない。 見栄えで落花生の良し悪しはわからない。
保存
落花生(から付き)は殻に包まれているものは3ヶ月はもつ。南京豆(渋皮付き)は袋から出すと2週間。ピーナッツ(渋皮なし)は1週間程度しか持たない。袋から出したら、すぐに食べてしまうのがベスト。どうしても余ってしまったら、袋の口を縛って冷蔵庫の中に入れておくのが一番。
調理時のコツ
ゆで落花生もおいしいが、常温では短時間で品質の低下やカビの発生が起こる為、冷凍したりレトルト加工した商品がある。ペースト状やすりごまならぬすりピーナッツも市販されている。料理やお菓子作りに便利な食材。
落花生・南京豆・ピーナッツ
サヤがついているのが落花生。サヤを割って、薄皮がついているのが南京豆。南京豆の薄皮をとったのがピーナッツと呼ばれている。これは通称で、正式な名前ではない。落花生の別名が南京豆で、ほかにも地豆とも呼ばれる。ピーナッツは落花生の外来語。
ピーナッツの日は11月11日
「ピーナッツの日」は全国落花生協会が昭和60年(1985年)に制定。落花生はひとつのカラに2粒の豆が入って「双子」であることから、「11」が2つ重なるこの日になった。最近は2月3日の「節分」に、落花生を使う家庭もあるらしい。
食べ過ぎに注意
落花生はあとひき豆といわれているくらいで、ついつい食べ過ぎてしまいがち。どのくらいが適量か?落花生の一粒がだいたい5kcal。そこから計算すると、だいたいおやつとして食べるのは30粒(150kcal)が適量。落花生は腹持ちがいいので、おやつとしては最適。