旬
9月中旬から10月下旬。11月以降になると貯蔵ものが出回る。
歴史
日本では、縄文時代から利用され、飛鳥時代には特産物にまでなったといわれている。
産地
- 沖縄県を除く全国で栽培されています。
- 名産地として全国に知られているのは、京都の丹波地方。そのほか、茨城、熊本、愛媛などが主な産地。
- 冬と夏、昼と夜の寒暖の気温較差が大きい盆地特有の気象条件とくりの生育に適した土壌が良質のくりを育てます。
栄養
- 主成分は糖質。とくにデンプンを多く含む。強い甘みがあってやわらかく、たんぱく質、脂質、ビタミンなども含まれていることから、幼児やお年寄りなどに最適の滋養食品といわれています。
- 胃腸を丈夫にする働きがあります。そして疲れやすい人、下痢しやすい人、足腰がだるくて力が入らないなどの症状にも効き目があるといわれています。
- 消化がよく、肝臓病に効果があるとされている。
選び方
- 通常、早い時期に出回るものは味が淡白。
- 粒が揃っていて虫食いのない、重みのあるもの、鬼皮がみずみずしく艶のあるものを選ぶこと。
- くりの香りは非常に失われやすいので、購入したら、できるだけ早く使いきるようにするとよいでしょう。
保存
- おがくずの中やビニール袋に入れて冷暗所で保存すると長時間持つ。
- 水から鍋にいれてグラッとくる前にザルに上げて鬼皮をむきます。むいた栗は水に入れておき、ザルに上げてよく水を切ります。
- 冷凍用の袋に砂糖とくりを入れ全体に砂糖をまぶして、そのまま冷凍すると、あざやかな黄色のまま保存できます。
- また、シロップ煮にして密封瓶で保存することもできる。
種類
日本栗のほか、中国栗、ヨーロッパ栗、アメリカ栗などがある。店頭に多く出回るのは日本栗で、筑波、丹沢、銀奇など品種も多く、いずれも大粒で身が締まり、風味にすぐれている。「天津甘栗」といわれるのは中国栗で、粒は日本栗ほど大きくないが、渋皮がはがれやすいのが特徴。
調理
栗は糖分が多く、甘みが強いことから、和菓子、洋菓子をはじめ、料理にも利用されている。栗きんとん、栗ようかん、栗まんじゅう、ぜんざい、甘露煮、西洋菓子のマロングラッセ、モンブランなども。「栗ご飯」も秋の訪れを感じる和食の代表だが、バター煮、クリーム煮、ピューレやあっさりした風味が鶏肉とあうので、西洋料理や中国料理の鶏肉料理の付け合せとして、利用されることが多い。
皮むきのコツ
皮をむくのは厄介ですが、鬼皮の下部(座)からむき、周りの皮は下から上へとむき、渋皮も同じように下から上に向かってむくこと。ただ、鉄の包丁を使ってむくと、渋皮にタンニンが含まれているため、黒色のタンニン鉄が生成されて、色が汚くなるので注意を。
栗の木材
栗の木材は腐朽しにくいため、建築・船舶・家具・枕木用材として使われ、またシイタケの培養原木や薪炭材にも使われる。
栗のことわざ
- [ 桃・栗 三年、柿 八年 ]
- 桃と栗は芽生えてから三年、柿は八年で実を結ぶということ。この下に「梅は酸い酸い十三年」「柚(ゆず)は九年の花盛り」「枇杷(びわ)は九年でなりかねる」などの句が続く。
- [ 火中の栗を拾う ]
- 猿が猫をおだてて、いろりのなかの栗を拾わせて、猫が大やけどをしたという、ラ・フォンテーヌの寓話からの句。転じて、「他人の利益のために危険をおかす」「非常な危険をおかす」の意。