こんにゃくいもについて
コンニャクの原料であるこんにゃくいもはインド、セイロンなど東南アジアが原産地。じゃがいもやさといものように、いもそのものを煮るなど、そのまま調理して食べることはできない。現在、日本で栽培されているこんにゃくいもには、「在来種」「支那種」 「備中種」「はるなくろ」「あかぎおおたま」の5品種。国内の生産地の中で生産量が一番多いのは群馬、ついで福島、茨城、栃木、埼玉。
歴史
- こんにゃくいもをコンニャクにして食べるという食べ方はずいぶん古くから知られており、文献によると、日本では1000年前、中国では2000年も前に記述がある。
- コンニャクの加工法は中国が発祥地ではなく、東南アジアから島伝いか、中国から朝鮮半島を経て、有史以前に日本に伝えられたのではないかと考えられている。
- 日本では、コンニャクは平安時代に「源 順(みなもとのしたごう)」の『和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』に紹介されているのが最も古い記録で、欽明天皇の時代に医薬品として伝来したとされており、鎌倉時代には味噌だれで煮たものを糟鶏といい、室町時代になると、煮物、汁物、和え物と調理法もいろいろ工夫されていった。
特徴
コンニャクはサトイモ科の植物の地下の球茎であるこんにゃくいもが原料。こんにゃくいもを薄切りにしてよく乾燥し、それを精製して粉末にします。その粉末を温水に溶かした液に消石灰(水酸化カルシウム)を加えると、液状から特有のプリン状になります。これを冷やし固めたものがコンニャクです。形やまぜ物でいろいろな種類のコンニャクができます。
種類
- [ 板コンニャク ]
- おなじみの板状のコンニャクで、黒っぽいものと白いものがある。黒いものは皮付きのこんにゃくいもや海草が入れてある、白いものは皮をむいたこんにゃくいもを使って作ったもの。
- [ 玉コンニャク ]
- 板状ではなく、一口大に丸く固めたもの。
- [ 糸コンニャク ]
- でき上がったコンニャクを細切りにしたものが糸コンニャクです。
- [ しらたき ]
- ところてんのように細い穴から突き出したもの。
- [ 刺身コンニャク ]
- 生で食べる刺身コンニャクは特に口当たりよく仕上げられており、白いもののほか、青のりなどの海藻や大葉や人参などを加えて色の変化をつけたものもあります。
左から、玉コンニャク/糸コンニャク/しらたき/刺身コンニャク
栄養
- コンニャクの成分は約96%が水分、グルコマンナンが2~3%で、グルコマンナンは、人の消化酵素では分解できない食物繊維が含まれており、消化されないまま腸に入り、水分を吸収してふくらみ、腸内を移動する間に便をやわらかくし、便通を促し、有害物質も排出させ、腸ガンを予防する働きをもつ。「腸の砂おろし」「砂払い」と昔から言われているのは、この作用からきている。
- カロリー源にはならないので、太らない食品・ダイエット向きとされています。しかし、こんにゃくだけでは、栄養失調になるので 注意が必要!野菜と煮しめにしたり、油炒めやゴマ和えなどに。
- 血糖値の上昇を抑え、コレステロールを余分に吸収するのを防ぐので、肥満、糖尿、高脂血症の改善に効果あり。
調理
- コンニャクは、調理する前に熱湯に通しましょう。こんにゃくの形に固める薬剤として使われている凝固剤をとりのぞき、味もしまる。この場合は、水から入れて沸騰させる。
- こんにゃく自体にあまり味がないので、煮る時はじゅうぶんに味をしみこませる。切り目を入れたり、手でちぎって調理すると味がしみ込みやすくなる。その他、かのこに切り目をいれたり、短冊に切ってから中央に切り目を入れ、 片端をくぐらせた「手綱切り」もよい。
- 水につけて保存したほうが長持ちする。たっぷりの水の中にいれて、2~3日の保存が可能。
こんにゃくゼリー
こんにゃくを作る過程で、果汁などを加えたのが、こんにゃくゼリー。ノンカロリーで、ダイエットに向いているので、人気が高い。ゼラチンや寒天を使って作ったゼリーとは違い、口の中ですぐにくずれないことから、小さな子供や高齢者の方への飲食は、気をつけなければならない。だが、やはり女性にとって、身近でとても摂取しやすいノンカロリー食品であることには間違いなし!
針供養にこんにゃく
針を休め、折れた針を供養する日があります。12月8日と2月8日。その際、古くなった針や折れた針を、 こんにゃくや豆腐などにさして、供養します。