

中南米原産の常緑小高木。アオギリ科。高温多湿の熱帯地方で栽培される、常夏の国の植物。カカオの実は、幹や太い枝に直接実る。実は、ラグビーボールの形。熟すと赤くなり、実の中に原料となる種子=カカオ豆がはいっている。
チョコレート生地の組成によって4種類に分けられる。
カカオマスには、ポリフェノールが含まれている。ヘリコバクター・ピロリ菌に対する抗菌効果がある。含まれるポリフェノールにはカテキン、タンニン、フラボノイドなど数種類はいっている。チョコレートの原料になるカカオマスを熱水で抽出した液を培地に加えてO-l57を培養したところ、菌の増殖を抑えるだけでなく、産出されるべロ毒素が減ることが確かめられた。胃かいようや胃がんの原因とされるヘリコバクター・ピロリ菌に対する抗菌効果も明らかになったようである。抽出液の成分を分析した結果、ポリフェノールと総称される化合物が働いている可能性が高いことが判明。活性酸素を抑制することでがんや動脈硬化の予防に効果があるとされている。だが、これまで見つかったポリフェノールは強い苦味を持つのが難点。
ミルクチョコレートのタンパク質含量は、約8.5%。これはお米の2倍以上に匹敵し、肉の20%にはおよばないが、かなり多い量が含まている。さらにミルクチョコレート中のタンパク質の約60%はミルク中のカゼイン。カゼインは人体では合成できない必須アミノ酸をバランスよく高濃度に含むタンパク質。
そして鉄分も含んでいる。日本人の女性に多いのが鉄分欠乏性貧血。ミルクチョコレートには100g中約1mg、ブラックチョコレートには約2mg含まれている。
お腹がすきすぎた時、頭がボーッとして何も考えられなくなったことはありませんか?これは、脳細胞がエネルギー不足になっているから。脳細胞は、血液で運ばれたブドウ糖をエネルギー源としているので、こんな時には、ちょっとチョコレートを食べると、血糖値が上がって正常の脳細胞にブドウ糖を送りこむことができる。もちろんチョコレートでなくて何か甘いものでよいが、チョコレートを食べると、脳のスタミナだけでなく、テオプロミンが神経に働きかけるおだやかな生理作用で、仕事や勉強の能率も上がるようである。カカオの香りには思考の集中力を高める作用があるともいわれている。頭が疲れたとき、集中力に欠けるとき、ちょっと一息プラスチョコレートでも。
チョコレートの主原料であるカカオが発見されたのは、紀元前2000年頃。そのカカオが、どうやって現在のチョコレートになったのかな?カカオがチョコレートになるまでの長~い歴史がここに。
【神様の食べ物】
紀元前2000年頃から、古代メキシコで、カカオ豆は神様からの贈りものとして非常に貴重なものとされ、すでに10世紀頃から栽培されていました。そのころメキシコの王侯は、カカオ豆を煎って石の上ですりつぶしてバニラやコショウなどのスパイスを混ぜたり、とうもろこしの粉を加えたりした、どろどろしたものを滋養強壮の飲料としていた。16世紀の初め頃、アステカの皇帝マンテスマは不老長寿の薬として黄金のカップで1日に50杯ものチョコラトル(チョコレートのこと)を飲んでいたと言われている。チョコラトルは非常に高価で、誰もが飲めるものではなく、また、カカオ豆は通貨としても使われ、奴隷1人がカカオ豆100粒で売買されたといわれている。カカオ樹の学名「テオ・ブロマ・カカオ」とはギリシャ語で「神様の食べもののカカオ」という意味である。
【メキシコからヨーロッパに!】
ヨーロッパにチョコレートをもたらしたのは、メキシコに遠征したスペインの将軍フェルナンド・コルテス。彼は、人々がチョコレートを飲んでいるのを発見し、その効果を知ってスペインに持ち帰り、カルロス一世に献上した。部下の兵士にも飲ませて疲労回復を図ったとか。やがて、戦利品と一緒に持ち帰られたカカオとチョコラトルは、フランス、イタリアなどに伝えられ、次第にヨーロッパ全土に広まっていきました。しかし、当時はまだ非常に高価なもので王侯貴族だけの飲み物でした。庶民のものになるのにはまだまだ時間がかかります。
【カカオが「飲むココア」と「食べるチョコ」に変身】
スペインにカカオが伝わってから約300年後、オランダ人のヴアン・ホーテンが 「チョコラトルを飲みやすくする方法はないだろうか?」と考え、1828年、カカオに含まれているココアバター(注)を搾り取ることに成功。これがココアの始まりです。そしてそのココアにミルクを加えたのがスイス人のダニエル・ピーターである。1876年に誕生したミルクチョコは、瞬く間に世界中に広がっていった。
(注)
カカオ豆を煎り、磨砕してペースト状にしたものをカカオマスと呼ぶ。カカオマスを絞った時に出てくるものをココアバター、絞ったあとに残るものをココアパウダーという。カカオマスに、カカオバター、ミルク、砂糖を加えるとチョコレートになる。カカオマスから一定量のカカオバターを分離すると、ココアになる。
【いよいよ日本で初お目見え!その名も「西洋菓子・猪口令糖」】
メキシコで生まれ、ヨーロッパで成長したチョコレートが日本に初めて輸入されたのは1877年(明治10年)頃のことで、当時の新聞には、チョコレートを漢字で表わした「猪口令糖」「貯古齢糖」「千代古齢糖」などの文字が見られます。当て字で「チョコレート」と読んだ・・・のでしょうね。明治30年代の新聞広告でカタカナで表現されるようになりました。ただし、全国にチョコレートが知れ渡ったのはもう少し後のこと。大正に入って全国に広がり、その後、第2次大戦後にカカオ豆の輸入が始まりチョコレート産業が飛躍的に成長。チョコレートづくりの技術が進み、多様なチョコレートが生まれていった。日本人ではじめてチョコレートに接した人物は、明治6年フランスのリヨンで、特命全権大使として派遣されていた、岩倉具視(1951年(昭和26年)~1982年(昭和57年)まで「500円札」のお顔)、大久保利通(明治維新の指導者)、津田梅子(津田女子大学設立)とされています。
チョコレートの成分には、すぐにエネルギーとなる糖分とゆっくりエネルギーになる油脂分が含まれている。少量でもカロリーが高く満腹感を得られる。酸化されにくい脂肪なので長期保存が可能。などから、非常食にむいている食品といえる。

しっとりした食感のケーキです。室温で4~5日持ちます。
バレンタインにいかが?時間や焼き色は、見ながら加減してくださいね。